第15回 地味な “ヨモギ” はそれでも最強です。
- TAMTAM
- 2021年11月30日
- 読了時間: 4分

ヨモギ(蓬)はキク科の多年草です。昔から薬用にも、食用にも用いられる利用価値の高い、生活に馴染みの深い植物です。
日当たりのよい原っぱや道端などを歩くと、どこにでも生えています。
草丈1メートル位になり、初秋に3mm程の紫褐色で、下向きに地味な花をつけ、風媒花なので多量の花粉を飛ばし繁殖します。秋の花粉症の原因植物の一つでもあります。

ヨモギの花(写真提供 : 礒田 進 氏)
<利用価値の高いヨモギのこと>
ヨモギは、春の新芽を蒸し、ピンポン球位の大きさでラップに包み、冷凍保存すると、香りも色も残り、必要な時に、よもぎ餅、よもぎ団子などに使用できます。
よく餅に入れられることから、別名モチグサ(餅草)とも呼ばれています。
民間薬では、止血、抗菌、抗炎症に用います。生薬名を「艾葉(がいよう)」といい、3世紀に書かれた「金匱要略(きんきようりゃく)」に記述があり、現在でも使われている婦人科の漢方処方、芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)に配合され、冷え性で、出血のひどい月経障害をともなう貧血の改善に用いられています。芎帰膠艾湯は、痔出血の治療目的にも使用されます。
また、ヨモギは食用や薬用としてだけではなく、薬酒や薬草風呂、化粧品にも使用されています。
さらに、ヨモギの葉の裏の綿毛を集めたものが、お灸の艾(モグサ)です。 生のヨモギ100kgから獲れるモグサは、たったの500g。集めるのが大変です。1g = 5円位、安いですよね。

モグサ

ケショウヨモギの花
モグサが沢山収穫できる毛の多いケショウヨモギ(化粧蓬)。葉の裏側が化粧を施したように白ことからこの名があるという。南阿蘇の草原で。
<畑の雑草のこと>
お借りしている私の畑は、雑草だらけだったので、最初は、沢山のヨモギなどの根を除去するところから始まりました。
植物は、冬の季節には、地上部が無いので、地下部から、どんな植物かを推定します。
ヤブガラシやスギナの根茎は、黒味・赤味をおびて太いですが、ヨモギの根茎は、やや白く細いです。
これら3つと、球茎が繋がっているハマスゲで、畑の雑草「薬用四御所」です。
ヨモギの根茎が数センチでも残っていると、春には芽を出し、その芽を放置しておくと繁茂するので、草刈り機で地上部を切り、光合成(植物の食事)を遮断し、餓死させて除草しています。無農薬の畑なので、植物の生命力との戦いです。
別にも借りている畑には、ヨモギの仲間の「カワラヨモギ(河原蓬)」や「オトコヨモギ(男蓬)」を植えています。カワラヨモギは、熊本の三角半島の先、三角岳(ミスミダケ)から、オトコヨモギは、南阿蘇の草原より頂いてきました。
どちらも、肝臓の機能を整えるのに用います。カワラヨモギの地上部は、生薬、茵蔯蒿(インチンコウ)といい、胆汁の流れをよくして胆石を溶かす、利胆作用があります。オトコヨモギは、カワラヨモギの代用として用いられます。
どちらもよく増えるので整理が大変ですが、植えている植物は、調子が良いのは繁茂し過ぎますし、畑に合わないとすぐ枯れます。
無農薬の畑なので、どうすれば巧く栽培できるか、いろいろな方に話を訊き、自然との共存を試行錯誤しています。
<体調管理のこと>
今年は9月〜10月に雨が少なく、水やりが大変でした。雨を溜める容器を畑に置き、僅かな雨水を確保。雨の後は、草刈り機で草刈りを2時間。この繰り返しです。
雨が少ないので草刈りは砂埃が酷く、前が見えなくなることもよくありました。
私の持っている草刈り機は、購入7年目で初めてメンテナンスに出しました。なかなか優秀ですが、まだまだ頑張って欲しいものです。
という私もメンテナンスをきちんとしないといけません。何故か10月中旬から微熱を繰り返し、もしやと思い病院を受診しました。が、新型コロナ抗原検査は陰性でした。ただ、原因不明の全身湿疹と急性肝炎に罹患。免疫不全が原因のようです。小柴胡湯、柴苓湯、荊防敗毒散で、どうにか収まってきてはいますが、体調管理の大切さを痛感しているこの頃です。
コロナの感染者数が日毎に減少してきています。しかし「第6波」は絶対に来ると思います。新型コロナウイルス(COVID-19)は変異が早く、すでに、新たな変異型ウイルス「オミクロン株」が南アフリカでみつかり、世界各地で確認されています。日本への感染拡大も避けられないでしょう。効果のある薬ができるまで、ここ数年はまだまだ油断できません。
この季節、年末年始に向かい、人の動きが活発になります。また、寒いので窓を閉め切ったりして空気の流れが悪くなりますね。とにかくまずは自己防衛です!!皆さんも、引き続き、マスク着用、手洗い、「密」の回避など、基本的な感染対策を徹底し、コロナ禍、きちんと体調管理をし、心身のバランスを整え、何かとご多忙な毎日、できるだけストレスの少ない、少しでも楽しいことの多い冬の始まりをお過ごしください。
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