夕方、車を走らせていると真正面にあった太陽が、随分と南に移動しています。本当に日が短くなりました。
冬至、今年は12月22日、明日です。
寒い日の風呂は暖かくて嬉しいですね。我が家でも冬至にはユズの果実を浮かべた「ユズ湯」に浸かります。ぽかぽかと一層温まり、湯冷めもしにくく、身も心もリラックスさせてくれますよ。
冬至のゆず湯の習慣は湯治(とうじ)に通じますね。
熊本の八代の温泉では、冬至には、デッカイミカン「晩白柚(ばんぺいゆ)風呂」が、振る舞われます。
ユズ(柚子)は、ミカン科の常緑小高木で、5月初め頃に花が咲きだし、いい香りがします。また、白く可愛らしい小さな花を咲かせるので観賞用としても人気があります。
ユズの花
11月中旬頃から実が色づき始め、今年は12月4日に、シラカシの垣根の剪定に合わせて半分ほど収穫、2日後の6日に残りを収穫しました。トゲが多いので収穫するのは大変ですが、この鋭いトゲは、天敵から果実を守るためのものだと考えられています。
今年は5kg強の収穫。ユズ茶とユズ酢を作りました。
ユズの果皮は、香りがよく、ほのかな苦味があり、少量使うだけでグッと料理を引き立てます。冬の鍋料理などには欠かせない食材です。
収穫したユズの実
<ユズの効能>
(1)食して疲労回復
ユズが酸っぱいのはクエン酸の含量が多いためです。クエン酸は疲労回復に効果があり、血糖値を下げるとも言われています。ユズ酒・ユズ茶を疲労回復に。
(2)ユズ湯でゆったり
神経痛・リュウマチの人は、ユズ湯に入るといいですよ。
(3)ユズ果汁でリラックス効果
ユズの香りの成分の精油には、リラックス効果のあるリナノール、β-ピネンが多く含まれています。
(4)ユズ種子で保湿液
種子表面の多糖で化粧水を作り、肌荒れに。 ※後述のB-(1)をご参照ください。
(5)ユズ種子でローション
ユズの種子の油(シードオイル)には、メラニン抑制効果や抗アレルギー効果があるといわれています。種子を乾かし、潰して、ホワイトリカー等に浸けるのも良いでしょう。
※後述のB-(2)をご参照ください。
<ユズの楽しみ方>
A. ユズ茶の作り方
ユズの果実を輪切り又は乱切りにし、種子を除き、角砂糖と交互に漬けると1ヶ月位で甘味が果実に浸透。お湯で割るとユズ茶で美味しく飲めます。また、少し苦みはありますがそのまま食べても美味しいです。
果実を乱切りにして作った「ユズ茶」
B. ユズ種子 保湿液/ローションの作り方
(1) 保湿液
柚子の種:水=1:3の割合で、瓶などに入れ、冷蔵庫で保存。1日でトロッとした保湿液の出来上がり。肌にはなるべく薄くつけて下さい。水だけのものはカビが生えやすいので注意して早めにご利用下さい。
(2) ローション
柚子の種:焼酎(ホワイトリカー)=1:10の割合で、瓶などに入れ、約1週間冷暗所に保存。トロッとなったら種を取り除いて出来上がり。肌の弱い方は、注意してお使い下さい。
C. ユズ酢の作り方
果肉を絞った搾り汁と同量の酢を加え、食酢として使用してみて下さい。ユズポン酢として鍋料理などにも活躍します。ただ、そのままで、酢を加えなくてもユズ果汁だけでも美味しいです。どちらも冷蔵庫で保存してください。
これからユズの他にもいろんな柑橘類が出てきます。いろいろ工夫して楽しんで下さい。
ただ、化粧品などにした時は、肌に合わない人もいますので、お肌に異常が生じた時は、すぐに使用を中止して下さい。
また、柑橘類をはじめとする果物や甘い物、お酒等を摂り過ぎるシーズンです。
糖尿病の方は要注意! ただ、ユズは甘味と酸味とのバランスが良く、酸味が美味です。
ユズの酸味成分のクエン酸は、血糖値を下げると言われていますので、積極的に取り入れてはいかがでしょうか。
師走、12月になり、今年も屠蘇散を作る予定です。元旦にお屠蘇を飲むのは、1年間の健康を祈願する慣わしで、清酒やみりんに数種類の生薬を一晩漬け込む、お祝いのお酒です。
屠蘇散には、温めや健胃などに効果がある温州みかんの皮「陳皮」も入っています。
来年は、新型コロナ (COVID-19) ウイルスと共生できる年になりますように。世界中の人が自由に移動できる日が近い事を願っています。私もネパールに安心して出かけたいです。
皆さん、このコロナ禍、心身のバランスを平静に保ち、体調管理をしながら、少しでも楽しいことの多い、ストレスの少ない、年末年始をお過ごしのほど、良い新年をお迎え下さい。
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