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第2回 アマチャは、アジサイの仲間です。

  • TAMTAM
  • 2021年6月22日
  • 読了時間: 3分

更新日:2021年7月5日


雨期の植物の2回目は、アジサイの仲間、アマチャです。「甘茶」と書きます。

アマチャの花は初夏(5〜6月頃)に咲きます。本州の山地にも、まれに生えますが日本各地で庭木か薬用・園芸で栽培されています。

私の家のアマチャの花は終わりになり、梅雨の雨で、アジサイが咲き色づき始めました。


アマチャは、ヤマアジサイ、ガクアジサイの変種と言われています。花の周りにいくつかの目立つ水色の装飾花(総苞:そうほう)があり、よく似ています。1回目のドクダミとも似ていますね。


左:アマチャ 中央の小さいのが花(集合花) 

右:アマチャ 白い花びらのようなのが総苞で青いのが花



3種の違い 


で、3種の違いですが、アマチャは、葉の色が薄く、やや小ぶりで細め。ガクアジサイのような光沢がありません。ガクアジサイは葉が丸っこくて大ぶり、産毛がなく、ツヤがあります。背丈もヤマアジサイより高いです。ヤマアジサイの葉は細長く、産毛がたくさん生え、ツヤがありません。どこかで確かめてみてください。


順に、アマチャ/ガクアジサイ/ヤマアジサイ         phot by 磯田 進


甘味としてのアマチャ


アマチャの葉は、乾燥させて煮出し「甘茶」として利用します。「カッポレ、カッポレ、甘茶でカッポレ」のはやし言葉、江戸時代から、お釈迦様の誕生日の4月8日の潅仏会(かんぶつえ)で、甘茶湯をお釈迦様にかけて祝います。

アマチャの生の葉は、そのままお茶にしてもあまり甘くありません。手で軽くもみ、細胞を壊して乾燥することにより、植物内に含まれる酵素(内在酵素でアミラーゼの仲間)によって分解が起こり、甘味物質ができます。この物質の甘味は砂糖の約1000倍とも言われています。そのためかアマチャの甘味は長く舌に残るので、あまり好まれません。


アマチャは昔、甘味料、矯味薬(キョウミヤク)、口腔清涼剤として用いられていましたが、砂糖の普及(消費量:1人当たり約20kg/年:菓子等含)で、アマチャは甘味剤としては忘れられています。今日、アマチャは甘味としては、よほど特別な時にしか用いられません。

アマチャは「矯味薬(キョウミとは、臭みのある食材や経口薬剤の風味を矯正し摂取しやすくする事)」として、酸化、抗アレルギーなどに用います。

アジサイの仲間は、有毒成分を含みます。アマチャにも微量ですが、有毒成分が含まれ、多量に飲むと、吐くことがあるので要注意!!


アマチャと言えば、甘くて怪しい飲み物を思い出します。 

1964年の東京オリッピックの聖火リレー。先輩の聖火ランナーに伴走しました。走り終わって、ご苦労さんと「真っ黒な液体の入った瓶」を渡されました。皆がひと口、真っ黒な色に恐る恐る口に含み、あまりの甘さに吐き出す!!でも、改めて残った液体を飲んでみたら実に甘くて美味しかったので、全部飲んじゃいました!!これが「コカ・コーラ」の初体験。コカ・コーラは19世紀に薬剤師によって発明されたんだって。

ところで、今回の東京オリッピックの聖火ランナーの方々は、なんだか気の毒ですね。オリンピック、本当に開催されるのかなぁ!?

あの時のコカ・コーラ、美味しかったけど、「甘味と酸味のバランス」がとれた、野菜・果物の甘さがボクは美味しいなぁ。

ただ「砂糖を摂るのを控えている」と言う方が、野菜・果物をたくさん摂る傾向にありますね。昨今、野菜や果物の糖度は素晴らしく高くなっていますので、これにも注意が必要です。








 
 
 

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