今月は、道端でよく見かける野菊の一種「ヨメナ」です。
【特徴】
ヨメナはキク科の多年草で、開花期は6〜10月、淡い青紫色の花を咲かせます。四国や九州地方の山地の少し湿気のあるところに群生しています。
【名前の由来】
ヨメナのラテン名は「Kalimeris yommena」で、属名の Kalimeris は「星」を意味します。花が放射状をしているからとのこと。ただ、現在は、ラテン名を「Aster yomena」と いい、Asterも同じように「星状体」を意味します。
漢字では「嫁菜」と書きます。若葉の香りや味がよく、見た目の優しさが由来となっているようです。
【見分け方】
草原に行くとよく似た植物をみかけます。
特に、ヨメナとチョウセンヨメナ(朝鮮嫁菜/ster koraiensis)は一見そっくりです。
そこで、花の冠毛を観てみましょう。長さが違います。ヨメナは、0.5mm位、チョウセンヨメナは1mm位と2倍ほどで、チョウセンヨメナの方が長くフサフサした感じがします。
また、花がないときは、葉の鋸歯の状態で見分けます。でもなかなか難しいです。とくに野菊は雑種もあり、種類が多く見分け方が難しいです。私はあまり正確に覚えていませんので、よく知っている方に聞くことにしています。
左:ヨメナの花(我が家のプランター) 右:ヨメナの葉:新芽(阿蘇にて)
【利用法】
▶ 食用として
葉は山菜として、春先の新芽を摘んで用います。秋の蕾と花も食用になります。
収穫した新芽を乾燥し、ポリ袋に入れ、冷蔵庫で保存するといつでも利用できます。
天ぷら、おひたし、和え物、汁の具材、ヨメナご飯など、様々な料理に用いられます。
ヨメナご飯
▶ 薬用として
全草(地上部)を煎じ「解熱、解毒、止血、咽喉痛,痔」等に、民間薬として用いられています。
【畑のこと】
7月に入り、春に蒔いたアブラナ科の植物が少なくなり、モンシロチョウ(紋白蝶)、ヒョウモンチョウ(豹紋蝶)の仲間など、蝶の数がずいぶんと減って、青虫による被害が減ってきました。 赤トンボ(アキアカネ:秋茜)が、畑の上を飛びはじめ、塩辛トンボもたまにやってきます。
左:赤トンボ(アキアカネ) 右:塩辛トンボ
苦瓜(ゴーヤ)、キュウリ(胡瓜)、三尺ササゲの実が大きくなり、ビーツも終わりに近づき、ボチボチ収穫して料理に使っています。
左:ゴーヤ(苦瓜) 右: キュウリ(胡瓜)
左:ビーツ 右:三尺ササゲの実
8月に入ると暑さも一層厳しくなり、ピカリ、ゴロゴロの夕立も増えてきますね。
2〜3日に一回ぐらい夕立があると植物も私も助かります。
散水には、雨を溜める容器を置いて、まず、溜めた水を利用します。雨が降らないと、水やりが大変ですが、近くに蛇口を作って下さったので、スプリンクラーで散水することもでき、助かっています。
ただ、畑に少し問題を感じています。土壌の有機物(堆肥など)、無機物(リン酸、カリ、カルシウム、マグネシウム、鉄 等々)が、どの程度がいいのか解らず、適当にやっているのがいけないのかな?
秋には土壌改良の良い方法が見つかりますように、農(脳)作業続行中!!
【つくばの夏休みイベントに講師として行ってきました】
7月23日、24日の二日間、国立科学博物館筑波実験植物園主催の「夏休み植物園フェスタ2022」に、イベント講師として行ってきました。私の出番は2日間でしたが、フェスタ自体は7月31日までです。お近くでしたらお立ちよりください。
詳細は、以下のURLでご確認願います。
23日午前中の「植物を使って化学しよう」の参加者は小学生8名とお母さん。申し込みはこの10倍ぐらいあったそうですが、新型コロナウイルスの「第7波」の勢いが加速しているため、参加人数を絞ったそうです。参加できたちびっ子達は、以下のような実験をして植物の不思議な力に好奇心を刺激され、とっても楽しそうでしたよ。私も一緒に楽しんでしまいました。
左はチョウマメ(蝶豆)の花です。紙コップ中央はこのチョウマメの花のお茶です。
レモン汁を加えるとピンクに(左)、 重曹を加えると緑に(右)、色が変化します。どれが美味しそうかな?
この展示室のイベントには思った以上の方々が来られ、植物の香り、味、色の変化などを体験していただきました。
【所感】
さて、4回目のワクチンを7月25日に接種。しっかりと免疫を獲得できるかな?
皆さん、くれぐれも感染しないように。
従来通り『マスクをし、三密を避け、小まめな手洗い、渋茶でうがい、睡眠や食事をしっかりとって体調を整え』予防しましょう。
私は人が多いところに出たら「プロポリス液(スプレータイプ)を喉に噴霧」、おかしいなと感じたら「麻黄湯」を頓服で服用して予防しています。
また、暑いからといって冷たいものばかり飲食し、胃を弱らせ夏バテをしないよう。たまには温かい鍋料理等を食べ、汗をかきましょう。
熱中症予防のために、サラサラの汗をかける体質を作り、しっかり水分補給をし、体の中の熱を逃がすよう汗をかき、胃を冷やさないように元気な胃腸を保ちましょう。
私は、雨の日以外は、借りている畑で、熱中症に気をつけながら農(脳)作業をしています。汗をビッショリかくと、体調がとても良いですよ。
以下の写真はミント水です。借りている畑のフレッシュミントに水を注ぎました。
もちろん無糖。ミント水を飲むと、体の中が少し涼しく感じます。
左:アップルミント水 右:日本(和)ハッカ水
体調を整え、蒸し暑い夏を快適に過ごせる工夫をし、楽しく夏をお過ごしください。
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