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第23回  野山に群れて咲く"淡い青紫色"の優しい野菊



今月は、道端でよく見かける野菊の一種「ヨメナ」です。


【特徴】


ヨメナはキク科の多年草で、開花期は6〜10月、淡い青紫色花を咲かせます。四国や九州地方の山地の少し湿気のあるところに群生しています。 



【名前の由来】


ヨメナのラテン名は「Kalimeris yommena」で、属名の Kalimeris は「星」を意味します。花が放射状をしているからとのこと。ただ、現在は、ラテン名を「Aster yomena」と いい、Asterも同じように「星状体」を意味します。

漢字では「嫁菜」と書きます。若葉の香りや味がよく、見た目の優しさが由来となっているようです。



【見分け方】


草原に行くとよく似た植物をみかけます。

特に、ヨメナとチョウセンヨメナ(朝鮮嫁菜/ster koraiensis)は一見そっくりです。

そこで、花の冠毛を観てみましょう。長さが違います。ヨメナは、0.5mm位、チョウセンヨメナは1mm位と2倍ほどで、チョウセンヨメナの方が長くフサフサした感じがします。

また、花がないときは、葉の鋸歯の状態で見分けます。でもなかなか難しいです。とくに野菊は雑種もあり、種類が多く見分け方が難しいです。私はあまり正確に覚えていませんので、よく知っている方に聞くことにしています。

左:ヨメナの花(我が家のプランター) 右:ヨメナの葉:新芽(阿蘇にて)



【利用法】


▶ 食用として

葉は山菜として、春先の新芽を摘んで用います。秋の蕾と花も食用になります。

収穫した新芽を乾燥し、ポリ袋に入れ、冷蔵庫で保存するといつでも利用できます。

天ぷら、おひたし、和え物、汁の具材、ヨメナご飯など、様々な料理に用いられます。


ヨメナご飯


▶ 薬用として

全草(地上部)を煎じ解熱、解毒、止血、咽喉痛,痔」等に、民間薬として用いられています。



【畑のこと】


7月に入り、春に蒔いたアブラナ科の植物が少なくなり、モンシロチョウ(紋白蝶)、ヒョウモンチョウ(豹紋蝶)の仲間など、蝶の数がずいぶんと減って、青虫による被害が減ってきました。 赤トンボ(アキアカネ:秋茜)が、畑の上を飛びはじめ、塩辛トンボもたまにやってきます。

左:赤トンボ(アキアカネ)  右:塩辛トンボ



苦瓜(ゴーヤ)、キュウリ(胡瓜)、三尺ササゲの実が大きくなり、ビーツも終わりに近づき、ボチボチ収穫して料理に使っています。

左:ゴーヤ(苦瓜)  右: キュウリ(胡瓜)


左:ビーツ  右:三尺ササゲの実


8月に入ると暑さも一層厳しくなり、ピカリ、ゴロゴロの夕立も増えてきますね。

2〜3日に一回ぐらい夕立があると植物も私も助かります。

散水には、雨を溜める容器を置いて、まず、溜めた水を利用します。雨が降らないと、水やりが大変ですが、近くに蛇口を作って下さったので、スプリンクラーで散水することもでき、助かっています。

ただ、畑に少し問題を感じています。土壌の有機物(堆肥など)、無機物(リン酸、カリ、カルシウム、マグネシウム、鉄 等々)が、どの程度がいいのか解らず、適当にやっているのがいけないのかな? 

秋には土壌改良の良い方法が見つかりますように、農(脳)作業続行中!!



【つくばの夏休みイベントに講師として行ってきました】


7月23日、24日の二日間、国立科学博物館筑波実験植物園主催の「夏休み植物園フェスタ2022」に、イベント講師として行ってきました。私の出番は2日間でしたが、フェスタ自体は7月31日までです。お近くでしたらお立ちよりください。

詳細は、以下のURLでご確認願います。



23日午前中の「植物を使って化学しよう」の参加者は小学生8名とお母さん。申し込みはこの10倍ぐらいあったそうですが、新型コロナウイルスの「第7波」の勢いが加速しているため、参加人数を絞ったそうです。参加できたちびっ子達は、以下のような実験をして植物の不思議な力に好奇心を刺激され、とっても楽しそうでしたよ。私も一緒に楽しんでしまいました。

左はチョウマメ(蝶豆)の花です。紙コップ中央はこのチョウマメの花のお茶です。

レモン汁を加えるとピンクに(左)、 重曹を加えると緑に(右)、色が変化します。どれが美味しそうかな?


この展示室のイベントには思った以上の方々が来られ、植物の香り、味、色の変化などを体験していただきました。



【所感】


さて、4回目のワクチンを7月25日に接種。しっかりと免疫を獲得できるかな?

皆さん、くれぐれも感染しないように。

従来通り『マスクをし、三密を避け、小まめな手洗い、渋茶でうがい、睡眠や食事をしっかりとって体調を整え』予防しましょう。

私は人が多いところに出たら「プロポリス液(スプレータイプ)を喉に噴霧」、おかしいなと感じたら「麻黄湯」を頓服で服用して予防しています。


また、暑いからといって冷たいものばかり飲食し、胃を弱らせ夏バテをしないよう。たまには温かい鍋料理等を食べ、汗をかきましょう。

熱中症予防のために、サラサラの汗をかける体質を作り、しっかり水分補給をし、体の中の熱を逃がすよう汗をかき、胃を冷やさないように元気な胃腸を保ちましょう。

私は、雨の日以外は、借りている畑で、熱中症に気をつけながら農(脳)作業をしています。汗をビッショリかくと、体調がとても良いですよ。


以下の写真はミント水です。借りている畑のフレッシュミントに水を注ぎました。

もちろん無糖。ミント水を飲むと、体の中が少し涼しく感じます。

左:アップルミント水  右:日本(和)ハッカ水



体調を整え、蒸し暑い夏を快適に過ごせる工夫をし、楽しく夏をお過ごしください。




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