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第28回  「福徳」にカラスウリ・「健康」に春の七草


新年明けて、1月も最終日ですが、本年最初のブログです。

ブログの掲載を「その月の最終火曜日」ということにしており、 1月31日(火)のアップとなりました。

寒波襲来で、各地で大雪の被害にみまわれ、大変な月末になりました。

新型コロナウイルス(COVID-19)も収まらず、ストレスの多い毎日ですが、心身のバランスは如何でしょうか? 生活のリズムを整え、無理はせず、自分に合ったリズムで生活することでストレスが軽減できるはず。お試しください。



さて、本題です。

シーズンオフ感がありますが、年頭に当り、今回は「福徳」と「健康」にまつわる植物の話をします。


●まずは、「福徳」にまつわる植物の話「カラスウリ」です。


カラスウリの果実


カラスウリ(烏瓜)は庭の木に巻きついて伸び、果実をつけます。秋の剪定の時に巻き付いた蔓を除くのが大変でが、カラスウリの種子の形が、大黒様の持っている「打出の小槌」に似ており、縁起物とし「福徳」を願う習慣があります。

また、玉章(たまずさ)とも言われています。玉章とは、手紙・便りの美称だそうです。


以下の写真は、庭で収穫して洗った「カラスウリの種子」です。なんだか「カマキリの顔」に似ていませんか?

左:カラスウリの種子 右: カマキリの顔


でも、カラスウリの種子は「打出の小槌」に似ていると言われる「縁起物」です。財布に入れておくと小銭が貯まるかも?

というわけで、

庭で採取したカラスウリの種で、毎年お守りを作って皆さんに差し上げています。

カラスウリの種のお守り


少しでも多く小銭?が貯まりますように! 宝くじが当たるといいですね!

「健康で、皆様の夢が一つでも多く叶いますように」の気持ちを込めて!!


以下はカラスウリの仲間、キカラスウリ(黄烏瓜)の果実です。カラスウリに比べ、大きく丸みがあり、黄色くなります。種子は、スイカの種と同じような形です。

左:キカラスウリ(黄烏瓜)    右:種子( 左2個:カラスウリ種子 右:キカラスウリの種子)

キカラスウリの根から得られる澱粉は「天花粉(てんかふん)」として、乳幼児の皮膚の保護や汗疹(あせも)の予防に利用されました。小さい頃に「天花粉」を使った方々は、70歳以上かな?


キカラスウリは「果実を食用にする」と、ウェブサイトに書いてありました。

昔、私と同様になんでも口にする、広島生まれの薬用植物にとても詳しい先輩も、「まだ、種子が出来ていない、小さな実は食べられる」と言っていましたが、「種子がある果実は、ひどい下痢をするので注意!」とも言っておりました。お気をつけください!! 



●そして、健康にまつわる植物についての話しは「春の七草」です。


今年も「七草粥」を召し上がられましたか?

「七草粥」」の日は、一年の最初の節句「人日(じんじつ)の節句」です。

1月7日の朝に「春の七草」が入ったおかゆを食べて「この一年が元気でありますように!」と無病息災や長寿を願います。(旧暦の1月7日、今年は1月28日でした。)

七草の若芽を食べ、根物・葉物野菜の根も葉も全て食べ、植物がもつ生命力を身体に取り入れます。


ところで、春の七草をスラスラと言えますか?

 春の七草は「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」の 7種。食用で薬草です。


セリ(セリ科):健胃、整腸、食欲増進に。

ナズナ(アブラナ科):別称はペンペン草。江戸時代にはポピュラーな食材

ゴギョウ(キク科):植物名は母子草(ハハコグサ)。咳・痰等に

ハコベ・ハコベラ(ナデシコ科):別称はヒヨコ草。歯茎の出血

ホトケノザ(キク科):植物名はコオニタビラコ。解熱・解毒・潰瘍に

スズナ(ジュウジバナ科):カブのこと。利尿・便秘に

スズシロ(ジュウジバナ科):ダイコンのこと。健胃・せき止め・冷え性に



年末年始の暴飲暴食で疲れた胃腸を労り、冬に不足しがちなビタミンも補える、理にかなったお粥ですね。2月になると、七草の大根(スズシロ)、蕪(スズナ)は八百屋さんで、他の5種は畑などで収穫できますので探してみて下さい。

そして、いまからでも「七草粥」食べてみませんか。

それから、お屠蘇」は飲まれましたか? お屠蘇は元旦に飲むお酒です。



お屠蘇は、日本酒に「屠蘇散」を入れて作ります。

「屠蘇散」は、防風,桔梗,白朮,陳皮,山椒,桂皮等の生薬から出来ています。

熊本では赤酒に「屠蘇散」を長時間入れておくと、養命酒のように甘味があり、生薬の香りがするようになります。

寝酒に飲むとよく寝られるようですよ。お試しください。

ただ、どのような素晴らしい機能性を持った物でも「飲み過ぎ、食べ過ぎ」は害(毒)にしかなりませんので、ほどほどに。


力で対抗するよりも、眼を見て口の動きを観察しながらの対面での対話がストレス解消には重要ではと。ストレスを少なくし、健康で、心身のバランスをきちんと保てる一年でありますよう、皆様の御健康をお祈りいたします。!!

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